柏心療内科・精神科よりそいメンタルクリニック

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社交不安障害とは

混乱の若いアジアの女の子。 - うつ病 日本 ストックフォトと画像

社交不安障害とは、他人の前で発言したり、地位の高い人物と会話する際に極度の緊張を感じる精神的な症状のことです。この症状は「あがり症」としても知られています。多くの人が人前で話す場面で緊張を覚えることは一般的ですが、社交不安障害を抱える人はそれが特に強く、身体的な反応として心拍数の増加や汗を大量にかくことがよく見られます。

この障害は性格によるものと誤解されがちですが、実際にはストレスに対する過敏な反応で、日常生活に支障をきたすことがあります。そのため、社会不安障害を疑った際は早めに当院にご相談ください。

監修医師
監修医師 藤田朋大 医師

精神科医・産業医

藤田 朋大 医師

三重大学医学部卒業後、桑名市総合医療センターで初期研修を修了。 その後、南勢病院精神科での勤務、かわいクリニック/新宿よりそいメンタルクリニックでの診療を経て独立。  日本精神神経学会に所属し、日本医師会認定産業医としても活動。
https://tomo-mental.com

社交不安障害の種類

謝るビジネスマン - スピーチ 苦手 ストックフォトと画像

社交不安障害は、性質に応じて2つのタイプに分けることができます。それらは「パフォーマンス限局型」と「全般型」です。それぞれのタイプには異なる症状の特徴があります。

・パフォーマンス限局型特定の状況で極度の緊張を感じる「パフォーマンス限局型」は、多くの人々の前での発表や異性との交流会といった場面で発症しやすい症状です。このタイプの人々は、声が震えたり、腹痛や吐き気を感じたりといった身体的反応に悩まされます。何度経験を重ねても、その特定の場に慣れることは難しく、恐怖や不安からこうした状況を避けてしまうことがしばしばあります。
・全般型全般型とは、人々と接触する際や社会的な場面において、ただ特定の状況にとどまらず、広範な状況で恐怖や不安を感じるタイプの特徴です。
例えば、大勢の前での発言や異性との交流だけでなく、普段の日常会話においてもこの不安を抱くことがあります。この全般的な社会不安障害が悪化すると、日常生活を営むのが困難になり、不登校や引きこもり、ニートなどの問題に発展することも稀ではありません。

社交不安障害を発症する原因

ウィンドウで深く考える女 - 視線 緊張 女性 ストックフォトと画像

社交不安障害は、遺伝的要因、環境的要因、心理的要因などが複雑に絡み合って発症するとされています。それぞれ3つの要因の特徴を以下で確認していきます。

遺伝的要因と社交不安障害

社交不安障害には、遺伝的な要因が関与していると言われています。社会不安障害は親や兄弟に社交不安障害を持つ人がいる場合は、発症リスクが高まる可能性があります。しかし、遺伝の影響は100%ではなく、環境要因の影響も考えながら原因を判断することが重要です。

環境的要因が与える影響

環境的要因は、社交不安障害の発症に大きく影響します。特に幼少期の経験が重要です。例えば、過度に厳しい親の監督や、他者からのいじめ、社会的に孤立した状況などは社会不安障害を発症するリスクを高めます。さらに、チーム活動や人前での発表など、緊張する状況が繰り返されることで、緊張や不安が増幅し、社交不安障害につながることもあるため注意が必要です。

心理的要因とその影響

心理的な要因もまた、社交不安障害に大きく関与しています。特に自己評価の低さや、過度な完璧主義の傾向などが、不安を増幅させる要因となります。人前での失敗に対する恐れや、他者の評価に対する過敏な反応も心理的な要因に含まれます。これらの要因が重なることで、社交の場に出ること自体が大きなストレスとなり、社交不安障害が発症する可能性が高まるのです。適切なカウンセリングや心理療法により、これらの心理的要因に対処することが可能です。

社交不安障害が苦手意識を感じ抱やすいシーン

彼女の顔を隠しているアジアの女性. - 視線 緊張 女性 ストックフォトと画像

社交不安障害を持つ方が特に抵抗を感じることの多い社会的な状況には、以下のような具体的な場面があります。

苦手意識を抱えやすい社会的なシーン・沢山の人がいる前でのスピーチ・プレゼンテーション
・コミュニケーションや人間関係
・多くの視線が集まる場での食事
・仕事においての電話対応
・異性とのデート
・スポーツ大会への参加

社交不安障害の主な症状

社交不安障害を持つ人は、自身が不得意と感じる状況に遭遇すると、以下のような身体的反応が起きることがあります。

身体的症状・動悸
・息苦しさ
・多汗
・声が震える
・顔のほてりや赤面 など

社交不安障害の治療方法

患者に症状を説明する男性医師の手 - クリニック ストックフォトと画像

社交不安障害を改善するための治療法には、「薬物療法」と「心理療法」があり、それぞれ異なるアプローチで症状を和らげ、日常生活の質を向上させます。それぞれの治療法の特徴を紹介します。

薬物療法

薬物療法は、社交不安障害の症状を軽減するために広く用いられる治療法の一つです。主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方され、これにより脳内のセロトニンレベルを調整し、不安感の軽減を図ります。

また、ベンゾジアゼピン系の薬物が一時的な不安の緩和に利用されることもありますが、依存のリスクがあるため医師との相談のもと慎重に用いましょう。薬物療法は、必ず医師の指導のもとで行うことが重要であり、副作用の管理も含めた適切なフォローアップを受けてください。

心理療法

心理療法は、社交不安障害の根本的な原因に働きかけるための重要なアプローチです。認知行動療法が最も一般的で、この療法では不安を引き起こす否定的な思考や行動パターンを特定し、これを改善するための技法を学びます。

また、エクスポージャー療法と呼ばれる段階的に不安を感じる状況に慣れる方法も用いられ、自信をつけることが期待されます。治療を行うことで、患者は自身の不安をコントロールし、日常生活において社会的な状況をより前向きに受け入れる力を養うことができます。

柏よりそいメンタルクリニックで進める社交不安障害の診療

病院で働く女性看護師 - 病院 日本 ストックフォトと画像

社交不安障害では、人前で話す場面や他者から注目される状況で、強い緊張や恐怖が現れます。

診察では、苦手な場面や身体症状、生活への影響を整理し、患者様の状態に合わせた治療方針を検討します。

緊張が強まる場面と身体症状を具体的に確認します

初診では、会議での発言や電話対応、会食など、どのような場面で不安が強くなるかを伺います。

動悸、発汗、赤面、声の震え、息苦しさ、吐き気など、緊張した際に現れる身体症状も確認する項目です。

不安が起こる前から失敗を想像してしまうか、予定の数日前から眠れなくなるかについても整理します。

症状が現れた時期や悪化のきっかけを振り返り、日常生活への影響を踏まえて状態を判断していきます。

避けている状況を整理して治療の目標を決めます

社交不安障害が続くと、強い緊張を避けるために、人と関わる場面から距離を置くことがあります。

会議を欠席する、電話に出ない、会食を断るなどの回避行動は、一時的に不安を和らげても生活範囲を狭める要因です。

診察では、現在避けている場面と、今後できるようになりたいことを患者様と一緒に整理します。

すべての苦手な状況へ一度に向き合うのではなく、負担の少ない目標から段階的に取り組むことが大切です。

不安を和らげながら社会生活の回復を目指します

治療では、症状の程度や生活への支障に応じて、薬物療法や心理的なアプローチを検討します。

薬物療法では、不安や緊張を軽減する目的で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬などを使用する場合があります。

不安を感じる考え方や回避行動を振り返り、無理のない範囲で苦手な状況に慣れていくことも治療の一つです。

症状の変化を定期的に確認しながら、仕事や学校、対人関係での負担を少しずつ減らしていきます。

人前での緊張について相談する方への受診案内

都市景観と日本の女医 - 病院 日本 ストックフォトと画像

当院では、人から見られる場面で強く緊張する方や、対人場面を避けることで生活に支障が出ている方の相談に対応しています。

初診の所要時間や予約方法、通院のペース、診断書の取り扱いについて、受診前に確認しておきましょう。

初診では30〜45分を目安に困っている場面を伺います

初診の所要時間は、受付から診察、会計までを含めて30〜45分程度が目安です。

診察では、緊張する場面や身体症状、避けている行動、仕事や学校への影響について確認します。

医師の前でうまく話せるか不安な方は、困っている場面や症状をメモにまとめて持参しても問題ありません。

過去の通院歴や服用中の薬がある場合は、お薬手帳や処方内容が分かるものをご用意ください。

空き枠があれば相談を決めた当日の受診も選べます

初診の予約は、WEBまたはLINEを通じて24時間受け付けています。

診療枠に空きが表示されている場合は、予約手続きを行った当日に受診することも可能です。

当日の枠が埋まっているときは、翌日以降に表示される日時から都合のよい予約枠を選択できます。

予約から受診までにかかる日数は混雑状況によって変わるため、予約画面で最新の空き状況をご確認ください。

治療を始めた後は2週間前後の間隔で変化を確認します

治療開始後は、不安や身体症状の変化を確認するため、2週間に1回程度の通院が目安となります。

薬を処方した場合は、症状への効果に加え、眠気や吐き気などの副作用が現れていないかも確認します。

苦手だった場面での緊張が軽くなり、状態が安定した後は、月1回程度まで診察間隔を延ばす場合があります。

通院頻度は症状や治療内容によって異なるため、診察時に医師と相談しながら調整します。

就労への影響が大きい場合は診断書を相談できます

強い緊張や不安によって出勤や業務の継続が難しい場合は、休職に必要な診断書について相談できます。

診察の結果、医師が休養を必要と判断した場合には、初診当日にクリニック書式の診断書を発行することが可能です。

症状や生活への影響について追加の確認が必要なケースでは、複数回の診察後に作成することもあります。

診断書の発行可否や療養期間は医師が判断し、勤務先などが用意した指定様式には原則として対応していません。

当院で対応した社交不安障害の症状事例

医師や看護師の診察笑顔で - 病院 日本 ストックフォトと画像

社交不安障害で不安を感じる場面は、人前での発表だけでなく、電話や食事、日常会話などさまざまです。

ここでは、当院へ相談されることのある代表的な症状事例を紹介します。

会議での発表前に動悸や声の震えが強くなった事例

職場の会議で発表する予定が入ると、数日前から失敗する場面を繰り返し想像していた事例です。

発表当日は動悸や大量の発汗が現れ、声や手の震えを周囲に気づかれることへの恐怖も強くなっていました。

次第に会議を欠席したり、発表を同僚へ代わってもらったりする機会が増え、仕事にも影響が出ていました。

診察では、不安が始まる時期や身体症状、回避している行動を整理し、治療の進め方を検討しました。

※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。

電話対応への恐怖から業務を避けるようになった事例

職場の電話が鳴ると強く緊張し、相手の質問にうまく答えられないのではないかと不安になった事例です。

受話器を取ると頭が真っ白になり、声の震えや息苦しさが現れるため、電話対応を同僚へ任せるようになっていました。

電話に出られない自分を責める気持ちも強まり、出勤前から憂うつ感を覚える日が増えていました。

診察では、電話対応以外の対人場面でも同様の症状がないかを確認し、負担の少ない目標から治療を進めました。

※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。

人前での食事が怖く会食を断り続けていた事例

他人から食べ方を見られることに強い不安を感じ、職場の昼食や会食を避けていた事例です。

食事の場では手の震えや吐き気が現れ、食べ物をこぼしたらどうしようという考えが頭から離れませんでした。

誘いを断り続けたことで人間関係が狭まり、周囲から距離を置かれているように感じる状態となっていました。

診察では、食事の場面で起こる不安と身体反応を確認し、無理のない範囲で対人場面を広げる方法を検討しました。

※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。

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