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過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群は、腸に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、患者が継続的に腹痛や下痢、または便秘といった症状に悩まされる症状を指します。
この症状の原因は日々の生活での心理的なストレスや緊張感が腸に影響を与えるケースや、腸内に棲む多様な微生物のバランスが崩れることが関係している可能性が考えられています。
過敏性腸症候群は直接的に命を危険に晒すものではありませんが、繰り返す症状が日常の生活リズムを乱し、仕事や社会生活において多大な悪影響を及ぼすことがあります。
患者は生活の質が損なわれ、日々の生活における満足感が低下する可能性も否めません。
そのため、過敏性腸症候群に心当たりがある方や既にご自身が障害を感じている方は、一度専門的な診療を提供する当院にご相談ください。皆様の日常生活がより豊かで快適なものとなるよう、親身にサポートいたします。

精神科医・産業医
三重大学医学部卒業後、桑名市総合医療センターで初期研修を修了。 その後、南勢病院精神科での勤務、かわいクリニック/新宿よりそいメンタルクリニックでの診療を経て独立。 日本精神神経学会に所属し、日本医師会認定産業医としても活動。
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過敏性腸症候群の種類と主な症状

過敏性腸症候群は大きく「下痢型」「便秘型」「混合型」「分別不能型」の4つのタイプに分類できます。それぞれのタイプの主な症状は以下の通りです。
下痢型
・急に便意をもよおすことが多い
・水のような便、粘液のある便が出る
・激しい下痢症状が見られる
・1日に何度もトイレに行く
便秘型
・腹痛や腹部膨満感がある
・繰り返し便秘になる
・便がなかなか出ない
・コロコロとした便が出る
混合型
・便秘と下痢を繰り返す
・ストレスを感じるとお腹の状態が緩くなることがある
分類不能型
・上記3つに分類されないタイプ
・おならが頻繁にでるなど「ガス型」と呼ばれることもある
過敏性腸症候群の治療方法

過敏性腸症候群の治療は個々の症状に合わせた多面的なアプローチが求められます。具体的な治療法としては生活習慣の改善や薬物療法、心理療法などが用いられます。
各治療法の効果は個人差がありますが、適切な方法を見つけることで生活の質を大幅に向上させることが期待できます。
生活習慣の改善
過敏性腸症候群の症状を軽減するためには、まず生活習慣の見直しが重要です。バランスの取れた食事を心がけ、食物繊維を適度に摂取することが腸内環境を整えるのに役立ちます。また、カフェインやアルコール、脂肪分の多い食品を控えめにすることも大切です。
食事の際には少量をゆっくりと咀嚼し、規則正しい食事時間を守るようにしましょう。加えて、十分な睡眠を確保し、適度な運動を取り入れることでストレスを軽減し腸の動きを促進することができます。ストレス管理も大切で、ヨガや瞑想などリラクゼーション方法を取り入れることも障害の改善につながります。
薬物療法
薬物療法は過敏性腸症候群の症状を効果的に緩和するための重要な手段です。症状に応じて使用される薬は異なり、例えば下痢症状には下痢止めが使用されます。一方で、便秘を主な症状とする場合は、緩下剤や消化管の運動を促進する薬剤が用いられることがあります。
これらの薬剤は、個々の症状に合わせて医師の指導のもとで服用してください。副作用についても十分に理解し、必要に応じて医療従事者と相談しながら治療を進めることが大切です。
心理療法
過敏性腸症候群はストレスや心理的要因によって悪化することがあるため、心理療法を取り入れることが有効とされています。
認知行動療法(CBT)は、症状を引き起こす考え方や行動パターンを変えるのに役立つ方法です。心理療法を通じてストレスを軽減し、よりポジティブな日常を築いていくことが目指されます。
柏よりそいメンタルクリニックで行う過敏性腸症候群の診療

過敏性腸症候群では、腸に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などを繰り返すことがあります。
診察では便通の状態だけでなく、症状が強くなる状況や心理的な負担、日常生活への影響も整理します。
腹痛や便通異常の現れ方を詳しく確認します
診察では、腹痛、下痢、便秘、腹部の張り、ガスなど、現在困っている症状について伺います。
便の状態や排便回数に加えて、排便すると腹痛が軽くなるかどうかも確認する項目です。
下痢と便秘を交互に繰り返すケースや、症状の種類が一定しないケースもあります。
症状が始まった時期や仕事、学校、外出への影響を整理し、現在の状態を把握していきます。
緊張やストレスとお腹の不調の関係を探ります
過敏性腸症候群は、仕事や人間関係などによる緊張が続いた際に症状が悪化する場合があります。
通勤前や会議前など、特定の場面で腹痛や便意が強くなっていないかを確認します。
睡眠不足や不規則な食事、疲労の蓄積が、お腹の状態に影響していることも少なくありません。
生活環境と症状の変化を照らし合わせ、負担となっている要因を一緒に整理します。
生活習慣と心理面の両方から症状の軽減を目指します
治療では、食事や睡眠、排便習慣などを見直しながら、ストレスへの対応方法を検討します。
不安や緊張が強い場合には、状態に応じて薬物療法を取り入れることがあります。
外出先で症状が起こることへの恐怖が続く方には、考え方や回避行動を整理する方法も選択肢です。
血便や発熱、急激な体重減少がある場合は、消化器内科などで身体的な原因を確認する必要があります。
腹痛や便通の悩みで来院する際に知っておきたいこと

当院では、ストレスや不安に伴って腹痛や便通異常が悪化し、通勤や外出が難しくなっている方の相談を受け付けています。
初回診察にかかる時間や予約方法、その後の通院間隔、診断書の取り扱いについてご案内します。
最初の受診では30〜45分を目安に症状の背景を伺います
初診は、受付から診察、会計までを含めて30〜45分程度が目安です。
便通や腹痛の状態に加えて、症状が起こりやすい時間帯や心理的な負担について確認します。
数日分の食事内容、排便回数、症状が現れた場面を記録しておくと、経過を伝えやすくなります。
消化器内科で受けた検査の結果や服用中の薬がある方は、診察時にご提示ください。
当日の空き枠を確認して受診日を決められます
初診予約は、WEBまたはLINEから24時間申し込めます。
診療枠に空きが残っていれば、予約手続きを行った当日に受診することも可能です。
当日分が埋まっている場合は、翌日以降に表示される日時から都合のよい枠を選択できます。
予約から受診までの日数は混雑状況によって変わるため、予約画面で最新の受付状況をご確認ください。
通院開始後は約2週間ごとにお腹の状態を振り返ります
治療を始めた時期は、症状や生活への影響を確認するため、2週間に1回程度の通院が目安となります。
薬を処方した場合には、腹痛や不安の変化に加え、眠気などの副作用がないかも確認します。
症状が落ち着き、通勤や外出への支障が少なくなった後は、月1回程度まで間隔を延ばす場合があります。
適切な受診頻度は症状や治療内容によって異なり、診察時の状態に合わせて調整します。
勤務の継続が難しい状態では診断書の発行を検討します
腹痛や頻繁な便意、不安によって仕事を続けることが難しい場合は、休職用の診断書について相談できます。
診察の結果、休養が必要であると医師が判断した場合には、初診当日に診断書を発行できることがあります。
身体的な病気との区別や経過の確認が必要なケースでは、複数回の診察後に判断する場合もあります。
発行の可否や療養期間、記載内容は医師が決定し、勤務先などの指定様式には原則として対応していません。
当院で対応した過敏性腸症候群の症状事例

過敏性腸症候群では、便通異常の種類や症状が強まる場面によって、日常生活への影響が変わります。
ここでは、当院へ相談されることのある代表的な症状事例を紹介します。
朝の通勤前に下痢を繰り返していた事例
出勤日の朝になると腹痛と強い便意が現れ、何度もトイレへ行かなければ自宅を出られなかった事例です。
電車内で下痢になることを恐れ、乗車前に駅のトイレを何度も利用していました。
途中下車できる駅を調べることにも時間がかかり、遅刻や欠勤が増えていた状態です。
診察では便通の変化と通勤時の不安を整理し、生活習慣と心理的な負担の両面から対応を検討しました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
仕事が忙しくなると便秘と腹部の張りが悪化した事例
業務量が増えた時期から便秘が続き、お腹の張りや痛みが気になるようになった事例です。
排便があっても残っている感覚があり、勤務中も腹部の不快感へ意識が向いていました。
休日には症状が軽くなる一方、仕事が始まる前日から再び便秘や腹痛が強くなっていました。
診察では仕事上の負担や食事、睡眠の状態を確認し、生活の整え方を含めて治療を進めました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
便秘と下痢を繰り返して外出を控えていた事例
便秘が数日続いた後に下痢となる状態を繰り返し、排便のタイミングを予測できなくなった事例です。
外出中に急な便意が起こることを恐れ、旅行や会食、長時間の移動を断るようになっていました。
お腹の音やガスを周囲に気づかれる不安も強まり、人と会う場面自体を避けるようになった状態です。
診察では便通の記録と避けている場面を確認し、症状と不安の両方を軽減する方法を検討しました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
過敏性腸症候群の診断方法
過敏性腸症候群かもしれないと感じた場合、まずは以下のチェックシートを確認してみましょう。以下に示す項目のうち、複数に該当する場合は過敏性腸症候群の可能性が疑われます。また、8〜10のいずれかに該当する場合は、別の重大な疾患である可能性が考えられますので、注意が必要です。
少しでも体に不安を感じたら、早めに当院までご相談してください。適切な診断と治療を受けることで、日常生活の質を向上させ、安心して過ごせます。
