エンパスとは?共感力が高い人の特徴と生きづらさの理由

他人の気持ちが手に取るようにわかってしまう。友人の悩みを聞いていると、まるで自分のことのように辛くなる。人混みに行くと、どっと疲れてしまう――。もし、あなたがそんな「敏感さ」や「生きづらさ」を感じているなら、それは「エンパス」という気質が関係しているのかもしれません。

エンパスとは、非常に高い共感力(エンパシー)を持ち、他人の感情や感覚を無意識に受け取ってしまう人のことです。それは特別な能力ではなく、生まれ持った個性の一つ。しかし、その繊細さゆえに、知らず知らずのうちに心を消耗させてしまうことも少なくありません。

この記事では、「エンパスとは何か?」という基本的な知識から、具体的な特徴、原因、そして辛いときの対処法までを詳しく解説します。あなたのその類まれな共感力は、決して弱点ではなく、素晴らしい才能です。この記事を通して、自分自身を深く理解し、その才能を活かして、もっと楽に、あなたらしく生きるためのヒントを見つけてください。

目次

エンパスとは?「共感力が高すぎる人」の基本的な定義

エンパスとは、一言でいえば「共感力(エンパシー)が極めて高い人」を指す言葉です。他者の感情、感覚、思考、さらには身体的な痛みまで、まるで自分のことのように感じ取ってしまう特異な感受性を持っています。

この敏感さゆえに、他人の喜びを自分のことのように喜べる一方で、他人の悲しみや怒り、不安といったネガティブな感情にも強く影響され、心身ともに疲弊しやすい傾向があります。

Empathy(エンパシー)が語源の心理学用語

エンパス(Empath)という言葉は、英語の「Empathy(エンパシー)」から来ています。エンパシーは日本語で「共感」や「感情移入」と訳され、他者の感情や経験を理解し、共有する能力を指します。

通常の共感が「相手は悲しいだろうな」と頭で理解するレベルだとすれば、エンパスの共感は「相手の悲しみが自分の心に流れ込んできて、自分も同じように悲しくなる」というレベルです。このように、自他の境界線が曖昧になりやすいのが、エンパスの最大の特徴といえるでしょう。

エンパスは病気ではなく「気質」の一つ

非常に重要なことですが、エンパスは医学的な病名や精神疾患ではありません。あくまで、その人が生まれ持った「気質」や「個性」の一つです。

身長が高い人や低い人がいるように、共感力の高さにも個人差があります。エンパスは、その共感力の振り幅が特に大きいタイプの人々を指す概念です。そのため、治療の対象となるものではなく、「自分の特性として理解し、うまく付き合っていく」という視点が大切になります。

全人口の約15~20%がエンパス体質といわれる

エンパスという気質を持つ人は、決して珍しい存在ではありません。提唱者であるアメリカの精神科医ジュディス・オルロフ氏によると、全人口の約15%~20%、つまり5人に1人程度がエンパス体質であるとされています。

あなたの周りにも、あるいはあなた自身が、この繊細で心優しい気質を持っている可能性があります。自分がエンパスであることを自覚し、その特性を理解することは、生きづらさを解消し、自分らしく輝くための第一歩となるでしょう。

 

あなたも?エンパス体質を診断する20のチェックリスト

「もしかして自分もエンパスかも?」と感じたら、以下のチェックリストでセルフチェックをしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、エンパス体質である可能性が高いと考えられます。

  • □ 人の感情(喜び、悲しみ、怒りなど)が自分のことのようにわかる。
  • □ 相手が言葉にしなくても、何を考えているか、何を求めているかが直感的にわかる。
  • □ 人混みや満員電車、騒がしい場所に行くと、気分が悪くなったり、ひどく疲れたりする。
  • □ 誰かが嘘をついていたり、本音を隠していたりするとすぐに見抜いてしまう。
  • □ 暴力的な映画やニュース、他人の喧嘩などを見るのが極端に苦手。
  • □ 頼まれると断れず、つい自分を犠牲にしてまで相手に尽くしてしまう。
  • □ 相手の気分や機嫌に、自分の感情が大きく左右されてしまう。
  • □ カフェやレストランでは、人の少ない隅の席を選ぶことが多い。
  • □ 一人の時間を確保しないと、エネルギーが枯渇してしまう感覚がある。
  • □ 人から「考えすぎ」「気にしすぎ」とよく言われる。
  • □ 動物や植物、自然と触れ合っていると心から癒される。
  • □ 理由はないけれど、特定の場所や人にネガティブなエネルギーを感じることがある。
  • □ 常に周りの空気を読み、人間関係の調和を保とうと努力している。
  • □ カウンセラーやヒーラーなど、人を癒す仕事に興味がある、または適性を感じる。
  • □ 音楽や絵画、物語などの芸術に深く感動しやすい。
  • □ 自己肯定感が低く、自分を責めてしまうことが多い。
  • □ 複数のことを同時にこなすのが苦手で、一つのことに深く集中したいタイプだ。
  • □ 他人の身体的な不調(頭痛、腹痛など)が自分にも伝わってくることがある。
  • □ カフェインやアルコール、薬などの影響を人一倍受けやすい。
  • □ 初対面の人でも、なぜか昔からの知り合いのように感じることがある。

※このチェックリストは医学的な診断ではありません。自己理解を深めるための一つの目安としてご活用ください。

 

エンパスの主な特徴15選|共感力が高い人のサイン

エンパスの特性は、日常生活のさまざまな場面に現れます。ここでは、その特徴を「性格・内面」「行動・対人関係」「外見・雰囲気」の3つのカテゴリーに分けて、より具体的に解説します。

【性格・内面】の8つの特徴

エンパスの心の中は、非常に豊かで繊細な世界が広がっています。

1. 他人の感情を自分のことのように感じる

エンパスの最も核となる特徴です。他人の感情のエネルギーをスポンジのように吸収し、自分の感情として体験します。友人が失恋して泣いていると、その悲しみがダイレクトに伝わり、自分も涙が止まらなくなるといった経験をします。

2. 嘘や隠し事にすぐ気づく

相手の言葉と、その裏にある感情や意図のズレを敏感に察知します。そのため、人が嘘をついていたり、建前で話していたりすると、違和感としてすぐに気づいてしまいます。この能力は対人関係において役立つこともありますが、気づきたくないことまでわかってしまい、苦しむ原因にもなります。

3. 直感力に優れている

論理的な思考だけでなく、「なんとなくそう感じる」という直感を非常に大切にします。初対面の人の本質を見抜いたり、物事の先の展開を予感したりすることが得意です。この鋭い直感は、しばしばエンパスの人生における羅針盤のような役割を果たします。

4. 自己肯定感が低い傾向がある

常に他人の感情や評価を優先してしまうため、自分の気持ちや欲求を後回しにしがちです。その結果、「自分には価値がない」「自分は常に誰かの期待に応えなければならない」といった思い込みに囚われ、自己肯定感が低くなる傾向があります。

5. 感受性が豊かで芸術を好む

美しい音楽を聴いて涙を流したり、一枚の絵画から作者の感情を読み取ったりと、非常に豊かな感受性を持っています。芸術作品が持つエネルギーに深く共鳴し、人一倍の感動やインスピレーションを得ることができます。

6. 完璧主義な一面がある

他人の期待を敏感に察知し、それに応えようとするあまり、完璧主義に陥ることがあります。「相手をがっかりさせたくない」「自分がしっかりしなければ」という思いが強く、自分に厳しい基準を課してしまうのです。

7. ひとりの時間を必要とする

常に外部からの情報や感情を受け取っているため、エンパスの心と体は常にエネルギーを消耗しています。そのため、意識的に一人の時間を確保し、外部からの刺激をシャットアウトしてエネルギーを充電する必要があります。

8. 動物や自然と深く繋がれる

言葉を持たない動物や植物、雄大な自然といると、深い安心感を覚えます。人間関係のように複雑な感情のやり取りがないため、ありのままの自分でいられる貴重な時間となり、心身が浄化されるのを感じます。

【行動・対人関係】の4つの特徴

エンパスの特性は、人との関わり方や行動パターンにも色濃く反映されます。

1. 人に尽くしすぎてしまう(自己犠牲)

困っている人を見ると放っておけず、自分のことを後回しにしてでも助けようとします。これは素晴らしい長所ですが、度を越すと自己犠牲となり、自分のエネルギーを他人に与えすぎて枯渇してしまいます。

2. 人混みや騒がしい場所が極端に苦手

ショッピングモールやイベント会場、満員電車といった場所は、不特定多数の人々の感情や思考が渦巻いています。エンパスはこれらの膨大なエネルギーを無意識に受け取ってしまうため、気分の悪さやめまい、極度の疲労感に襲われます。

3. 相手に合わせすぎて本音を言えない

相手の望むことを察知し、無意識に「相手が喜ぶ自分」を演じてしまいます。対立を恐れ、場の空気を壊したくないという思いから、自分の意見や本音を飲み込んでしまい、後で一人でどっと疲れてしまうことが少なくありません。

4. 暴力的なシーンやニュースが苦手

映画やドラマの暴力シーン、悲惨なニュースなどに触れると、その登場人物や被害者の恐怖や痛みを追体験してしまいます。映像で見ただけのことでも、実際に自分が体験したかのような強い精神的ダメージを受けるため、意識的に避ける必要があります。

【外見・雰囲気】の3つの特徴

エンパスの内面的な特性は、外見や醸し出す雰囲気にも現れると言われています。

1. 穏やかで優しい顔つき

人の痛みがわかる優しい心を持っているため、それが表情にも表れ、穏やかで優しい、柔和な顔つきをしている人が多いと言われます。初対面の人からも「話しかけやすい」「安心感がある」という印象を持たれやすいでしょう。

2. 年齢不詳・若く見られることがある

純粋で素直な感性を持ち続けているためか、実年齢よりも若く見られることがあります。また、様々な人の感情を内面で経験しているため、年齢を超えた落ち着きや深みを感じさせることもあり、「年齢不詳」な独特の雰囲気を持つことがあります。

3. 透明感のある雰囲気

自分を強く主張することが少なく、どこか掴みどころのない、澄んだ空気のような「透明感」をまとっていることがあります。その繊細でピュアな雰囲気が、人を惹きつける魅力となることも少なくありません。

 

エンパス体質の原因|なぜ共感力が高くなるのか?

エンパスの非常に高い共感力は、どこから来るのでしょうか。その原因は一つではなく、脳の働きといった先天的な要因と、育った環境などの後天的な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。

脳科学的な視点:ミラーニューロンシステムの働き

私たちの脳には、「ミラーニューロン」という特殊な神経細胞が存在します。これは、他人の行動を見ると、まるで自分がその行動をしているかのように活動する細胞で、「ものまね細胞」や「共感細胞」とも呼ばれています。

例えば、誰かが美味しそうにレモンを食べているのを見ると、自分も口の中に唾液が出てくるのは、このミラーニューロンの働きによるものです。

エンパスの人は、このミラーニューロンの働きが通常の人よりも活発であると考えられています。そのため、他人の感情や身体感覚まで、より強く、よりリアルに“ミラーリング(鏡のように写し取る)”してしまうのではないか、という説が有力です。

育った家庭環境や幼少期のトラウマ

生まれ持った脳の特性に加え、育った環境もエンパス体質に大きく影響すると言われています。

例えば、以下のような環境で育った場合、生き抜くために共感力を過剰に発達させる必要があった可能性があります。

  • 親の機嫌が不安定で、常に顔色をうかがう必要があった
  • 親の期待に応える「良い子」でいなければならなかった
  • 家族の中で自分の感情を表現することが許されなかった
  • いじめや虐待など、心に深い傷を負う経験をした

このような環境では、自分の身を守るために、相手の感情や意図を敏感に察知する能力が生存戦略として磨かれていきます。その結果、大人になってからも、その敏感なセンサーが常にオンの状態となり、生きづらさに繋がることがあります。

 

エンパスとHSP・逆エンパス・サイコパスの違い

エンパスと混同されやすい言葉がいくつかあります。それぞれの違いを明確に理解することで、自分自身や他者への理解がさらに深まります。

特徴 エンパス (Empath) HSP (Highly Sensitive Person) 逆エンパス (Reverse Empath) サイコパス (Psychopath)
核となる性質 他者の感情を自分のものとして感じる 五感が鋭く、刺激に敏感 無意識にエネルギーを与え、影響を及ぼす 共感性の欠如、反社会性
共感力 非常に高い(感情の吸収) 高いが、客観性は保たれる エネルギー的な影響力が強い 著しく低い、または欠如
エネルギーの流れ 受け取る側(受動的) 受け取る側(刺激全般) 与える側(能動的) 奪う側(支配的)
対人関係 尽くしすぎる、同調しやすい 慎重、少人数を好む 人に好かれやすい、リーダー的 表面的、利用しようとする
感覚 感情・エネルギーに敏感 光・音・匂いなど五感に敏感 場の雰囲気を変える力がある 他者の感情に無関心

エンパスとHSP(Highly Sensitive Person)の違い

HSPは「非常に感受性が強く敏感な気質の人」を指し、エンパスと非常に似ています。実際、エンパスはHSPの一種、あるいはHSPの中でも特に共感力に特化したタイプと考えることができます。

HSPは音や光、匂いといった五感の刺激に敏感である一方、エンパスは特に人の感情やエネルギーという内的な刺激に強く反応します。全てのエンパスはHSPであると言えますが、全てのHSPがエンパスであるとは限りません。

逆エンパスとの違い

逆エンパスは、エンパスとは逆に、自分のエネルギーを無意識に周囲に与え、影響を及ぼす人のことを指します。逆エンパスの人がいるだけで場の空気が明るくなったり、周りの人が元気になったりします。

エンパスが「受け取る」のが得意なのに対し、逆エンパスは「与える」のが得意という、エネルギーの方向性が正反対の存在です。

サイコパスとの違い

サイコパスは、エンパスとは対極に位置する存在です。他者への共感性が著しく欠如しており、罪悪感を感じることなく他人を傷つけたり、利用したりすることができます。

エンパスが他人の痛みを自分の痛みとして感じるのに対し、サイコパスは他人の痛みを全く理解することができません。

共感覚との関係は?

共感覚(シナスタジア)とは、ある一つの感覚刺激に対して、別の種類の感覚も同時に引き起こされる知覚現象です。例えば、「文字に色が見える」「音に形を感じる」といったものです。

エンパスの中には、他人の感情を「色」や「匂い」として感じ取るなど、共感覚的な知覚を持つ人もいると言われています。脳の異なる領域間の結びつきが強いという点で、エンパスと共感覚には何らかの関連性がある可能性が示唆されています。

 

エンパスが「疲れる」「生きづらい」と感じる理由と具体的場面

その高い共感力は素晴らしい才能である一方、エンパスが日常生活で「疲れる」「生きづらい」と感じる原因にもなります。なぜ、それほどまでに消耗してしまうのでしょうか。

人間関係で感情の境界線がなくなる

エンパスの人は、自分と他人の間に明確な「感情の境界線(バウンダリー)」を引くのが苦手です。

【具体的場面】
友人が仕事の愚痴をこぼしているとします。多くの人は「大変そうだね」と共感しつつも、それは「友人の問題」として客観的に捉えることができます。
しかしエンパスの場合、友人の怒りやストレスが自分の心に流れ込み、まるで自分が上司に叱られたかのように腹が立ったり、胃がキリキリと痛んだりします。相談が終わる頃には、相談した友人よりも自分の方がぐったりと疲れている、ということさえ起こり得るのです。

他人のネガティブなエネルギーを受けやすい

エンパスは、良くも悪くも周囲のエネルギーの影響を強く受けます。特に、怒り、悲しみ、妬み、不安といったネガティブなエネルギーは強力で、無防備なエンパスの心に突き刺さります。

【具体的場面】
職場で誰かがイライラしているだけで、その場の空気が重く張り詰めたように感じ、息苦しくなります。満員電車に乗れば、見知らぬ人々のストレスや焦燥感を一身に浴びてしまい、目的地に着く頃には原因不明の頭痛や吐き気に襲われることも珍しくありません。

常に周囲に気を配りエネルギーを消耗する

無意識のうちに、常に周囲の人々の感情やニーズをスキャンし、その場が円滑に進むように気を配っています。いわば、24時間365日、高性能なアンテナを張り巡らせている状態です。

【具体的場面】
飲み会の席では、一人でいる人がいないか、会話が盛り上がっているか、誰かのグラスが空になっていないかなど、常に全体を見渡しています。本人は楽しむどころか、気配りの連続で膨大なエネルギーを消耗し、家に帰るとベッドに倒れ込むように眠ってしまいます。本人にとってはそれが当たり前になっているため、自分がどれだけ疲れているかに気づいていないことさえあります。

 

疲れた心を癒す|エンパスが共感力と上手に付き合う7つの対処法

エンパスの気質をなくすことはできません。しかし、その特性を理解し、適切な対処法を身につけることで、過度な疲れや生きづらさを大幅に軽減することができます。ここでは、今日から実践できる7つの方法をご紹介します。

1. 物理的な境界線(バウンダリー)を意識する

まずは「心の境界線」を意識することから始めましょう。他人の感情が流れ込んできたら、「これは私の感情ではない、相手のものだ」と心の中で宣言します。

また、透明なエネルギーのバリアで自分をすっぽり覆うイメージを持つ「プロテクション」も有効です。通勤電車の中や苦手な人に会う前に、このバリアをイメージするだけで、ネガティブなエネルギーの影響を受けにくくなります。

2. 一人の時間を確保しエネルギーを充電する

エンパスにとって、一人の時間は食事や睡眠と同じくらい不可欠です。どんなに忙しくても、1日15分でもいいので、誰にも邪魔されない「聖域」としての時間を確保しましょう。

その時間は、好きな音楽を聴いたり、ハーブティーを飲んだり、ただぼーっとしたりと、自分の心と体を労わることに集中してください。外部からの刺激を遮断することで、消耗したエネルギーが回復していきます。

3. グラウンディングで自分軸を取り戻す

グラウンディングとは、「地に足をつける」ことで、他人の感情に振り回されず、自分自身の中心に戻るためのテクニックです。

【簡単なグラウンディングの方法】

  • 裸足で土や芝生の上を歩く。
  • 椅子に座り、足の裏がしっかりと床についている感覚を意識する。
  • 自分の体から地球の中心に向かって、太い根が伸びていくイメージを持つ。

これらのワークを日常的に行うことで、自分軸が安定し、他人のエネルギーに流されにくくなります。

4. ネガティブな情報・人間関係から距離を置く

悲惨なニュースやゴシップ、他人の悪口などは、エンパスにとって「毒」のようなものです。意識的にそういった情報に触れる時間を減らしましょう。SNSのミュート機能を活用したり、ニュースを見る時間を決めたりするのも効果的です。

また、一緒にいると一方的にエネルギーを奪われると感じる人(エネルギーバンパイア)とは、物理的に距離を置く勇気も必要です。

5. 自然の中でリフレッシュする

公園の木々を眺めたり、川のせせらぎを聞いたり、海辺を散歩したり。自然は、エンパスが溜め込んだ不要なエネルギーを浄化し、クリーンなエネルギーで満たしてくれます。週末に少し遠出をするだけでなく、通勤途中に公園を通り抜けるなど、日常生活の中に自然と触れ合う時間を取り入れましょう。

6. 自分の感情と他人の感情を区別する練習

急に悲しくなったり、イライラしたりしたときは、一度立ち止まって「この感情は、本当に自分のものだろうか?」と自問自答する癖をつけましょう。

「さっき会った友人の不安をもらってしまったのかも」「職場のピリピリした空気の影響かな」というように、感情の出所を客観的に分析することで、感情に飲み込まれるのを防ぐことができます。

7. 信頼できる専門家やカウンセラーに相談する

一人で抱え込むのが辛いときは、専門家の力を借りることも非常に有効な手段です。エンパスやHSPに理解のあるカウンセラーやセラピストに話を聞いてもらうことで、自分の感情を整理できたり、具体的な対処法について専門的なアドバイスをもらえたりします。

自分の気質を理解してくれる存在がいるというだけで、大きな安心感に繋がるでしょう。

エンパスの才能と使命|共感力を強みに変える方法

エンパスであることは、決してネガティブなことばかりではありません。その類まれな共感力は、多くの場面で素晴らしい才能として輝きます。自分の特性を強みとして捉え直すことで、人生はより豊かになります。

エンパスに向いている仕事

エンパスの共感力や直感力は、特定の職業で大きな強みとなります。

  • カウンセラー、セラピスト、ヒーラー: 人の心に寄り添い、痛みを理解する能力は、癒しを必要とする人々にとって大きな救いとなります。
  • 看護師、介護士、ソーシャルワーカー: 相手のニーズを言葉にされる前に察知し、きめ細やかなケアを提供できます。
  • アーティスト、作家、デザイナー: 豊かな感受性と深い共感力で、人の心を揺さぶる作品を生み出すことができます。
  • 教師、保育士: 子ども一人ひとりの気持ちを敏感に感じ取り、心に寄り添った教育ができます。
  • 動物関係の仕事(獣医、トリマーなど): 言葉を話せない動物の気持ちを察し、深い信頼関係を築くことができます。

「人を癒し、助け、心に寄り添う仕事」や「感受性を活かせる創造的な仕事」が、エンパスの才能を最大限に発揮できる分野と言えるでしょう。

カウンセラーやヒーラーとしての適性

エンパスは、クライアントが抱える心の痛みを自分のことのように感じ取ることができます。そのため、表面的な言葉だけでなく、その奥にある本当の感情にアクセスし、深いレベルでの癒しを促すことができます。この共鳴能力は、優れたカウンセラーやヒーラーにとって不可欠な資質です。

芸術や創作活動での優れた表現力

エンパスは、人間や自然、社会のあらゆる事象から深い感情やインスピレーションを受け取ります。その内面に渦巻く豊かな感情の世界を、音楽、絵画、文章などの形で表現することで、他の誰にも真似できない、魂に響く作品を創造することができます。

深い人間関係を築く能力

表面的ではない、心と心で繋がる深い人間関係を築くことができます。相手の本質を理解し、心から寄り添うことができるため、エンパスの周りには真の友情や愛情が育まれます。数は少なくても、生涯にわたる信頼できるパートナーや友人を得ることができるでしょう。

エンパスと共感力に関するよくある質問

エンパスについて、多くの人が抱く疑問にお答えします。

エンパス体質の女性にはどんな特徴がありますか?

エンパスの基本的な特徴に男女差はありませんが、一般的に女性の方が共感性が高い傾向があるため、より多くの女性がエンパス体質を自覚しやすいかもしれません。特に、ホルモンバランスの変化(月経周期や妊娠・出産など)によって感受性がさらに高まり、感情の波が大きくなるといった特徴が見られることがあります。

エンパスであると言われる芸能人はいますか?

本人が公言しているケースは少ないですが、その言動や醸し出す雰囲気から「あの人はエンパスではないか」と噂される芸能人や著名人は存在します。特に、役柄に深く入り込む俳優さんや、繊細な歌詞を書くミュージシャン、社会問題に心を痛める活動家などは、エンパス体質を持っている可能性が考えられます。ただし、これらはあくまで推測の域を出ません。

エンパスは英語で何と言いますか?

エンパスは英語で “Empath” と書きます。語源となった「共感」は “Empathy” です。海外でも、エンパスという概念は広く知られており、関連書籍やコミュニティも多数存在します。

まとめ:エンパスは才能。共感力を正しく理解し自分らしく生きよう

この記事では、エンパスの基本的な定義から特徴、原因、そして具体的な対処法までを詳しく解説してきました。

エンパスとは、他者への共感力が高すぎる、繊細で心優しい気質を持った人のことです。その敏感さゆえに疲れやすく、生きづらさを感じることも少なくありません。しかし、それは決して欠点ではなく、他人の痛みを理解し、心に寄り添うことができるという、かけがえのない素晴らしい才能です。

重要なのは、自分の気質を正しく理解し、自分を守るためのスキルを身につけることです。

  • 自分の感情と他人の感情の間に境界線を引くこと。
  • 一人の時間を大切にし、エネルギーを充電すること。
  • ネガティブな環境から自分を遠ざける勇気を持つこと。

これらの対処法を実践することで、あなたは共感力という才能に振り回されるのではなく、それを自分の強みとして活かせるようになります。

あなたのその優しさと繊細さは、これからの世界にますます必要とされる力です。どうか自分を責めず、その素晴らしい個性を誇りに思ってください。この記事が、あなたがあなたらしく、軽やかに生きていくための一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

柏心療内科・精神科よりそいメンタルクリニックでは、患者様に寄り添った診察を心がけております。また、医療コラムを通じて医療系に関する情報の提供をできるように努めてまいります。

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